カテゴリ:栄養部( 9 )

【栄養部だより Vol.9】

 こんにちは〜栄養部です。
暑中お見舞い申し上げます。
いよいよ夏本番ですね。皆さん食欲落ちたりしていませんか?夏バテで素麺ばかりっていう方も多いのでは。暑くて食べるのも作るのも億劫となると、ついついのどごしよく、簡単な麺類などに走りがち。となると糖質中心に偏り、それがますます夏バテに拍車をかけて、なんてことになってしまいます。糖質は体内でエネルギー源として利用される重要な成分ですが、その糖質をエネルギーに変えるには大量のビタミンB1が消費されます。ビタミンB1は主に肉類に含まれていますが、中でも豚肉に多く含まれています。 その他の食材では大豆、ゴマ、胚芽、ウナギなどが挙げられます。ですから麺類の付け合わせとして、これらのものを一緒に食べることで効率良くエネルギーが産生されます。また、素麺などの薬味に使われるネギ類に含まれるアリシンという成分は、ビタミンB1が効率良く吸収することを助けてくれます。
例えば夏バテ対策メニューに、素麺と、茹でた薄切りの豚肉、薬味にネギやゴマを添えたものなんかはいかがでしょうか?
 7月30日は土用の丑の日でした。土用の丑と言えばウナギ。ウナギには先ほどのビタミンB1の他、ビタミンAが飛び抜けて多く含まれています。ビタミンAは免疫力を高める働きがあるため、これもまた夏バテに効果大なのです。
 きたおおじでは土用の丑の日、昼食にウナギが登場しました。食べやすいようにひつまぶし風の盛り付けで、普段あまり出てこない献立に、皆さんとても喜んで食べられていました。
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 バランス良く食べるに越したことはありませんが、それがなかなかできないこの季節、食べられるときは少しずつでも栄養価の高いものを食べ、暑い夏を乗り切りましょう!


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by kitaooji8025 | 2016-08-05 00:43 | 栄養部

【栄養部だより Vol.8】

 こんにちは〜きたおおじ栄養部です。
今年は本当に梅雨らしい梅雨で雨が多いですね。恵みの雨でもありますがやはりお日様が恋しくもなりますね。皆さん体調崩したりされていませんか。

 さてさて雨の多いこの6月、旧暦の月名は水無月と言います。こんな雨の多いときになぜ水が無い月なのか‥‥諸説あるようですが、それはさて置き、京都では6月30日に水無月というお菓子を食べます。関東から来た私は京都に来るまで水無月というお菓子を知りませんでした。この水無月の由来は平安時代にさかのぼります。旧暦の6月は夏の盛り。宮中では北山の氷室で保存してきた冬の氷を切り出して、夏越しの祓いをする6月30日、水無月晦日の日に食し暑気払いをしました。この宮中の風習が民間にも伝わり、氷片に憧れた人々が氷の形をしたお菓子を作り、これが水無月になったと伝えられています。また水無月を食べることは疱瘡にかからないためのおまじないとも言われています。水無月の上に散らした小豆を疱瘡のかさぶたに見立てたと知ると少々食べにくくなりますが、それほどに疱瘡は命取りになる恐い病気だったと言えます。

 この小豆、たんぱく質、ビタミンB1、B2、食物繊維、カリウム、ポリフェノールなどを多く含み、特にカリウムの効能によるところの利尿作用はむくみを解消してくれる高い効果があります。宮中の習わしから生まれた水無月ですが、体調を崩しやすいこの季節に、栄養面でも優れた食材を取り入れていた先人の知恵にまたまた頭が下がります。
 皆さんもしっかり食べて水分も摂って、梅雨バテしないようにして夏に備えてお過ごしください。

写真はおやつレクで、牛乳パックと電子レンジを使って作った水無月です。
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by kitaooji8025 | 2016-06-30 06:17 | 栄養部

【栄養部だより Vol.7】

 こんにちは〜きたおおじ栄養部です。
夏も近づく‥‥と、思わず口ずさんでしまいたくなるような、暑い日が続いていますが、皆さん早くも暑さでバテたりしてませんか?
 さてさて、この歌詞で始まるのは、皆さんご存知の唄、茶摘(ちゃつみ)です。♫夏も近づく八十八夜♫の八十八夜は、立春から数えて八十八日目に当たる日で、この日に摘まれたお茶を飲むと縁起がいいと言われてきました。実際この時期に出回る新茶は栄養やうまみ成分が多く含まれていて、昔の人々は経験的に新茶を飲むと病気にならないと言い伝えてきました。
 新茶にかぎらず、緑茶が健康に様々な効果をもたらすことは皆さんご存知の通りですが、これはおもに緑茶に含まれているポリフェノールのカテキンの効能に寄るものです。カテキンはお茶の苦渋味成分のひとつで、抗酸化作用のほか、体脂肪低減効果、殺菌効果、抗ウイルス作用などがあることが明らかにされています。食後に緑茶を飲むことで口腔ケアになることはよく知られていて、実践されてる方もいらっしゃるのでは。

 このカテキンですが、80度以上の高温で溶け出しやすいとされています。また茶葉の収穫期で言えば、新茶よりも遅い時期に収穫されたものほど、カテキンが多く含まれます。緑茶の健康効果に期待し、カテキンを効果的に摂取するためには、カテキンを多く含み、なおかつ高温のお湯で淹れる番茶(遅い時期に収穫された茶葉のお茶)を選ぶと良いということになります。
ただし番茶を高温で焙煎したほうじ茶は焙煎してないものに比べ、カテキンの量は少なくなります。

  一方お茶の旨味成分である、テアニンなどのアミノ酸は50度以上の低温で溶け出しやすいとされています。アミノ酸を多く含む新茶や玉露などは50度から70度くらいのお湯で淹れることで、その旨味が引き出されます。
 また、これからの暑い季節は水出しの緑茶もおすすめです。朝出かける前にお茶パックにお好みの緑茶の葉を詰めたものをマイボトルに入れ、冷やしたミネラルウオーターまたは湯冷しを注ぎ入れるだけで、お昼休みには美味しく冷えた緑茶を飲むことができます。          水出しの場合アミノ酸の旨味が十分に引き出される上、茶葉に含まれるビタミンCも壊れずに残っています。

 カテキンの量や、お茶の味に違いこそあれ、お茶には健康効果やリラックス効果があることに変わりはありません。
 これから梅雨や暑い夏がやってきます。ぜひ皆さん、お茶のお好みの飲み方を見つけ、緑茶パワーで乗りきってみてはいかがでしょうか。
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by kitaooji8025 | 2016-05-29 09:31 | 栄養部

【栄養部だより Vol.6】

 こんにちは〜きたおおじ栄養部です。ゴールデンウィークも目前、新緑の美しい気持ちの良い季節となってきました。これからの季節、京の町のあちらこちらでは大小様々なお祭りが目白押しです。葵祭を初め、御霊祭、稲荷祭など、また先日はきたおおじのすぐ近くにある今宮神社のやすらい祭もありました。


 さて、京の祭といえば鯖寿しがつきものです。最近では家で鯖寿しを作り祭りを祝うことも少なくなったようですが、以前はどこの家でも鯖寿しや赤飯を作り、親戚の人を招いたり、配ったりしていました。今のように一年中どんな場所でも生の魚やお造りを手に入れることができる時代と違って、海が遠い京の街ではその昔、生の魚を使ったお寿司を作ることは困難でした。そこで福井県の小浜の港で水揚げされ、すぐに塩をされた鯖がご馳走に使われるようになったのです。鯖街道を経て京都に運ばれるには、昔は一昼夜ほどかかったそうです。その間にも身がしまり一段と美味しさが増した鯖は、若狭のひと塩鯖として貴重な食材でした。
「今日はどこそこのお祭りですね。」というようなお話をお食事時にすると、あちらこちらで「あぁ鯖寿しが食べたいなぁ」とか、「家でよう作ったもんやけど」などという会話が必ずといっていいほど聞こえてきます。京都に伝わるハレの日の食べもの、食文化、先人の知恵、いつまでも引き継がれたいものです。

 きたおおじでは、毎月1、2回、ちらし寿司が昼食に登場します。お祭りや行事に合わせて出るときもあれば、他の地方の郷土色豊かなお寿司が出るときもあります。酢飯に混ぜる具材や、上にのせる具材もバラエティに富んでいて、お寿司の日はご利用者の皆さん、とても喜んで召し上がってくださいます。
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 写真はサヨリ、鯛、海老、三つ葉などをのせた春らしいちらし寿司で、こちらも大人気でした。
 季節を食事から感じていただき、楽しんで召し上がっていただくことを、これからも大切にしていけたらと思います。

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by kitaooji8025 | 2016-04-27 14:52 | 栄養部

【栄養部だより Vol.5】

 こんにちは〜きたおおじ栄養部です。寒い日の多い3月でしたが、桜のつぼみもずいぶん膨らんで開花が待ち遠しいこの頃です。
 八百屋さんやスーパーの野菜コーナーにも春野菜がいっぱい並んで、こちらもまた嬉しい季節ですね。今は一年中ほとんどの野菜を手に入れることができるようになりましたが、菜の花、タケノコ、エンドウ豆などは今も他の季節にはなかなか生を手に入れにくいものです。一方、一年中出回っていて、冷蔵庫の野菜室に常備されていることの多いキャベツの旬も実は春ってご存知でしたか?今回はそんなおなじみ野菜のキャベツについてです。

 この時期、野菜売り場には「春キャベツ」と明記されているものと、ふつうのキャベツの両方がたいてい並んでいます。実は春キャベツとふつうのキャベツ、収穫時期だけの違いではなくて品種に違いがあるんですよ。春キャベツは別名「春玉」、一般的なキャベツは「寒玉」という別の品種であって、春だから葉が柔らかいというわけではありません。外観の違いは葉の巻きが緩く、丸くふっくらしているものが春キャベツ、葉と葉の間に隙間がなく、楕円形でずっしりと重いものがふつうのキャベツです。
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写真上2つが春キャベツ、下がふつうのキャベツです。
 春キャベツは葉も柔らかく生でも食べやすいので、栄養を丸ごと摂取できます。栄養価 は春キャベツ、ふつうのキャベツの両方とも、ビタミンC、ビタミンUが多く含まれています。これらの栄養素は芯のまわりや外側の葉に多く含まれているので、なるべく捨てないように調理してみてください。
あまり聞いたことがないかもしれないビタミンUは、別名「キャベジン」とも呼ばれ、キャベツから発見されたもので、そう、有名な胃腸薬でも知られていますね。ビタミンUには傷ついた粘膜を修復する効果があることから、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防や治療に役立ちます。トンカツやフライにキャベツの千切りが添えられるのは、油っこいものを食べたときも、胃腸の調子を整え胃もたれしないようにするための知恵なのです。
 春は環境の変化も多く、胃腸の調子が悪くなりやすいときです。ぜひぜひキャベツを積極的に食べ、元気な身体で新年度に備えてください!

 きたおおじでは利用者の皆様にも春を感じていただこうと、19、20日の2日にわたり、花喫茶が開かれました。利用者の方が活けた花いっぱいのサロンで、9種類の中からご自分で選んだ和菓子とお抹茶を楽しんでいただきました。
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by kitaooji8025 | 2016-03-23 00:06 | 栄養部

【栄養部だより Vol.4】

こんにちは〜きたおおじ栄養部です。
暦の上では春と言っても、真冬に逆戻りしたような日もあったりで、まだまだ防寒グッズが大活躍ですね。こんな寒い季節に嬉しいものは‥‥そうです!チョコレートです。
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 バレンタインデーは終わってしまいましたが、チョコレートの人気は衰えたりしません。最近ではチョコレートが健康に様々な効果をもたらしてくれると、テレビやマスコミでもチョコレート効果と言って頻繁に取り上げられています。
 特に注目されているのが、チョコレートに含まれるカカオポリフェノール。カカオの含有量が多いほどポリフェノールも多く含まれています。つまりミルクやスイーツチョコよりも、ブラックやビターチョコの方が、ポリフェノールをたくさん摂ることができるということです。
 
では、このよく聞く言葉、ポリフェノールとはいったい何なのでしょうか。身体に良いものであることは間違いないようだけど、どんな効果があるのか、どんなものなのかと思われてる方もいるのでは。今日はそんなポリフェノールについてです。

 ポリフェノールとは植物の樹皮や種などに含まれる天然の苦味や渋味、色素成分のことで、自然界には何千種類ものポリフェノールがあると言われています。植物が外界からの攻撃やストレスから生命を守るための生体防御物質です。そして私たちの身体の中でもポリフェノールは抗酸化作用という防御のはたらきをしてくれることが確認されています。
 私たちの身体も外界から様々なストレス(紫外線、たばこ、大気汚染、医薬品、食品添加物など)に曝されていて、その影響から活性酸素が必要以上に生成されてしまいます。活性酸素は決して有害なものではなく、非常に強い殺菌力で体内に侵入した細菌などを取り除く働きをします。しかしその強い殺菌力は体内の細胞までも酸化してしまうのです。過剰に生成された活性酸素は体内の細胞を酸化させることで、老化、シミ、しわ、動脈硬化、ガンなどの病気を引き起こす原因になると言われています。この活性酸素の働きを抑え、細胞の老化防止の働きをポリフェノールがしてくれているのです。

 ポリフェノールの代表と言えば赤ワインと思われていますが、チョコレートの方がはるかに多く含まれています。他にもコーヒー、紅茶、緑茶、ブルーベリー、ぶどう、ナッツなどなど、数えあげたらキリがありません。それらに含まれるポリフェノールにはそれぞれ特徴的な働きがあり、アンチエイジング、動脈硬化予防、肥満予防改善、視力改善など、他にもたくさんの身体に良いとされる色々な効果があります。ただし気をつけないといけないことがあります。身体に良いからと言って、赤ワインばかり飲みすぎたり、チョコレートばかり食べていたら、かえって健康を害してしまいかねません。毎日の食生活の中で、野菜や果物をバランスよく食べていれば、自然にポリフェノールの摂取量も増えていくことになります。
 また、ポリフェノールは水溶性で、体内に蓄積されないため、ある時間にまとめて摂るのではなく、2、3時間に一度の割で取り入れると効率よく摂取できます。
 つまり、バランスのとれた食事を心がけ、間食にポリフェノールを多く含む嗜好品を適量摂取することが理想的な摂り方なのではないでしょうか。
皆さんも美味しく食べて飲んで、若さと健康にますます磨きをかけてください!
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by kitaooji8025 | 2016-02-19 00:39 | 栄養部

【栄養部だより Vol.3】

 こんにちは〜きたおおじ栄養部です。1月も半分以上過ぎてしまいましたが、あらためまして皆さん明けましておめでとうございます。気分も新たに栄養部ブログのスタートです。

 さて今月はお正月にまつわる食べ物のことについてです。
お正月の食べ物と言えばおせち料理ですね。きたおおじでも1日、2日と、早朝から厨房職員総出で、おせち料理をお一人ずつの重箱に詰めて、お昼に食べていただきました。
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 三が日が過ぎてもお正月は終わっていません。7日は七草粥をいただきます。1月7日は江戸時代に七草の節句として五節句のひとつに定められました。無病息災を願い七草粥をいただくのはこの頃から定着していきました。この七草粥は大変理にかなっていて、お正月のご馳走に疲れた胃を休めてくれます。春の七草はせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、のことで、スーパーでも三が日過ぎると、パックに入ってたくさん売られていますね。


 この春の七草のひとつひとつには、風邪予防、消化促進、腹痛に効くなどの効能があります。きたおおじでは7日の朝食に、七草ではありませんが青菜粥をお出ししました。七草は過ぎてしまいましたが、お正月疲れや風邪気味の方、ちょっとぽっちゃりしてしまった方、菜っ葉などを入れたお粥で小休止してみてはいかがでしょうか。

 11日は鏡開きで、お鏡さんのお餅を下げていただく日ですが、この日にちは地方や地域でも異なっているようです。一般的には11日とされているようで、きたおおじでは、柔らかなお餅の入ったおぜんざいをおやつに食べていただきました。

 15日は小正月です。お正月のお飾りもはずされ、いよいよ普段が戻ってきます。この日には小豆のお粥でお祝いされてきたようですが、お家によってはおぜんざいにされたりしているようです。きたおおじでは昼食にお赤飯でお祝いしました。

 お正月の行事はまだまだ地方や地域によって色々あるようです。そしてその行事には特別なものを食べたりすることが多く、あらためて食と文化の結びつきの深さを思わされます。今年も食の大切さを常に思い、厨房オールスターズ、チームワークの良さでたくさんの美味しいをお届けしたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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by kitaooji8025 | 2016-01-17 14:59 | 栄養部

【栄養部だより Vol.2】

 こんにちは〜きたおおじ栄養部です。早いもので2015年も残すところ2週間あまりとなってしまいました。
今年もたくさんの「美味しかった、おおきにありがとう」という言葉を頂くことができました。利用者の皆さんから頂くその言葉は何よりも励みになり本当に感謝です。でもまだまだできていないこともたくさんあります。来年はもっともっと美味しい笑顔を見ることができるように、より一層工夫やチャレンジをしていきたいと思います。

 さて皆さんにとって今年はどんな一年でしたか?
楽しかったことを振り返ったり、新しい年に期待や抱負で胸をふくらませたり、そんなことを語りあったりしみじみ思ったりの忘年会シーズンがやってきました!年末から年始にかけてお酒を飲む機会が増えるこの季節、たまには思いっきり飲んで発散するのも、明日への活力になりますよね。とは言ってもついつい飲み過ぎて翌日の仕事や、せっかくのお休みが散々だったなんてこと、誰にでも1度や2度はあるのでは‥‥かくいう私もですが。

 ということで、今回は悪酔い二日酔いを少しでも防ぐことができる飲み方についてです。(思わず気合い入れて書いてしまいました!)

  空きっ腹でお酒を飲むと悪酔いしてしまうというのは皆さんよくご存じの通りですが、なぜ空きっ腹だと悪酔いしてしまうのでしょうか。胃の中に入ったアルコールの2割ほどは胃から直接吸収されるのですが、ほとんどは他の食べ物の栄養素と同様、小腸から吸収されます。そして小腸から門脈を通り肝臓で分解されます。もし胃が空っぽの状態でお酒を飲むと、速攻で小腸から吸収されて血中アルコール濃度が急上昇します。

  一方胃の中に食べ物があれば、アルコールも他の食べ物と一緒に小腸に送られゆっくりと吸収されます。そのスピードがゆっくりなほど、血中アルコール濃度の上昇が抑えられて、悪酔いを防ぐことができるのです。なので、消化吸収に時間のかかる食べ物をまず食べてから飲み始めるということが悪酔い防止の最善策と言えるでしょう。消化吸収に時間のかかるものの代表と言えば、そう脂肪です。
  脂肪を多く含むものですぐに出てくるおつまみ、チーズ、ナッツ類、ノンオイルでないドレッシングたっぷりのサラダなんかをとりあえずたのみ、もしも空腹なら最初の乾杯は控えめに飲み始め、まずはお腹をふくらませてしまうのがいいでしょう。また、とりあえずのおつまみで出番の多い枝豆は、脂肪分こそ少ないものの、吸収を遅らせる働きの食物繊維、アルコール分解を助けるビタミンC、肝臓の働きを促進するたんぱく質を多く含む優秀選手なんです。
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 ちなみに胃に膜が張るから牛乳を!とよく言われますが膜は残念ながら張りません。空腹の足しににはなるかもしれませんが、脂肪分は少ないので、同じ乳製品ならチーズの方がおすすめです。

  こんなふうに最初のうちは冷静に食べて飲んでいても、宴たけなわの頃には、場の雰囲気でピッチも上がりついつい飲み過ぎてしまうなんてことが。たいていはこのパターンだと思いますが(笑)そしてやはり二日酔いになんてことになりかねませんね。

  肝臓に入ったアルコールはまずはアセトアルデヒドに分解されます。頭痛や吐き気などの悪酔いの症状はこのアセトアルデヒドの仕わざなんです。肝臓はこのアセトアルデヒドを無毒な酢酸にまで分解しますが、いくら働き者の肝臓といえども、アルコールの量が増え過ぎたら分解してもしてもおいつかなくなり、翌日まで持ち越してしまうことも。これが二日酔いです。また、あまりの分解作業に忙しすぎ、肝臓本来の糖を蓄える仕事が二の次になってしまい低血糖を引き起こします。さらにアルコールは利尿も促進して脱水症状も招きます。他にも色々なことが体内で起こりますが、これらが組み合わさって、さまざまな二日酔いの症状となってあらわれるのです。

 少しでも二日酔いを軽くするために、たとえば締めに炭水化物を多く含むご飯や麺類、甘いデザートを食べて低血糖を防いだり、寝る前に水分(スポーツドリンクがおすすめです)をたっぷりとるなどの対策をしてみてください。
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翌朝さわやかに目覚めることができたら大成功です。楽しい記憶だけが残る宴になるといいですね。もし他にも何か知りたいことなどあれば、ぜひぜひ厨房へ遊びにいらしてください。

 次回の栄養部からの更新は年が明けてお正月気分が少し抜けた頃の予定です。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください。。


 
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by kitaooji8025 | 2015-12-11 23:58 | 栄養部

栄養部だより vol.1

こんにちは、きたおおじの栄養部です!

厨房では日々、利用者の皆さんの元気と笑顔の源になるお食事を少しでも美味しく食べて頂けるよう、努力と工夫を重ねています。

さてさて、利用者の皆さんが元気で過ごして頂くために、スタッフも元気でいることが何と言っても大切ですよね。
そこで皆さんの健康に役立てるような栄養素や食材のこと、また、利用者さんとの話題作りにもなりそうな京都ならではの行事食のことなんかを、毎月少しずつお届けしていきたいなと思います。
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まず1回目はビタミンCについてです。
紅葉も見頃になってきましたが、風邪ひきさんもチラホラ目立つ季節になってきましたね。
風邪予防にはビタミンCをとりましょう!ってよく言われますが、ではなぜビタミンCが風邪の予防になるのでしょうか。

ビタミンCの働きは色々ありますが、主な働きに体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというたんぱく質をつくるということがあります。この働きのおかげで皮ふや粘膜が丈夫になり、ウイルスや病原菌が入ってきにくくなります。
また、ウイルスや病原菌が体内に入ってしまったときに、それらをやっつける白血球の働きを強化して免疫力を高める役割もしています。こういった理由からビタミンCは風邪予防になると言われるのです。

ではではそのビタミンCを効果的に簡単に摂るには何をどう食べたらいいでしょうか。
包丁もまな板もお鍋も使わず簡単に、と言えばこれしかありません。
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そうです、みかんです〜
今、とっても美味しい季節ですね。
みかん3個食べたら1日に必要なビタミンCをほぼ摂ることができます。ぜひぜひ皆さんみかんを食べて風邪予防してください。
そしてみかんを食べるときは袋と白い部分も一緒に食べてください。その部分にはヘスペリジンといって、ビタミンCの働きを補強したり、毛細血管を強化する成分がたくさん含まれているのです。皆さん、みかんを積極的に食べて寒い季節も元気に乗り切りましょう!

まだまだお伝えしたいことはいっぱいですが、今回はこのくらいで。疑問に思うことがあったり、食べもののことで何かお話したくなったら、いつでも厨房に遊びに来て下さい!

次回は年末年始にふさわしい、あることについてです。ではではまた〜!
(栄養部からは毎月1回更新予定です)

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by kitaooji8025 | 2015-11-10 21:43 | 栄養部